2010年10月30日土曜日

フーガハイブリッド登場

フーガハイブリッドが登場しました。
去年の今頃にモーターショーで既にアナウンスされてから1年。
いっ、1年?!時が過ぎるのはあっという間ですね。
まぁ相棒season8の終わりの方には現行フーガが出てたんだから、
当然といえば当然か。

レクサスを筆頭にプレミアムカーにもハイブリッド化の波が訪れていますが、
日産もといインフィニティもその流れに追随するようです。
日産が自前のハイブリッド技術で本格的に国内で商売をするのはこれが初。
他所でもやってるハイブリッド、登場までに随分時間がかかったなぁ
というのが正直なところなのですが、
このフーガハイブリッドは
日産独自の方式でハイブリッドを成立させているのが特徴です。
その方式とやらを軽く説明すると、
1つのモーターとエンジンに2つのクラッチという構成で、
エンジン、モーターをそれぞれ独立して
駆動させることができるようになっています。
なので、モーターのみの駆動をしたり、
エンジンを完全に切り離すことで、
エンジンを休止し回生の抵抗とさせないようにすることが出来るため、
従来のFRベースのハイブリッドよりも
効率的な走行が可能となるんだそうです。
バッテリーは他社がニッケル水素なのに対し、
リーフでおなじみのリチウムイオンバッテリーを採用しているので
バッテリー自体は軽量・コンパクトになっています。
EVの技術がここで活きているんですね。
これだけのハイブリッドテクノロジーを用意していたのだから、
今になってみれば日産がハイブリッド技術で
トヨタとの技術提携をやめたのも納得がいきます。
ただ、技術からして伺えるのが、
日産は比較的安価なクルマにおいてハイブリッドで勝負をするつもりが
無いということ。この方式をFF車に転用するのは難しそうな予感がします。
やはり日産の方針としては小さいクルマではエンジンの効率を上げ、
アイドリングストップなどで燃費を稼ぐ方が有効だと考えているのでしょう。
まぁそれでも、次のセレナはどうやら
マイクロハイブリッドをやるみたいですが…

燃費は10・15モードで19.0km/Lと
同クラスのGS450hやクラウンハイブリッド(15.8km/L)凌駕しています。
ノーマルの370GTが10.0km/Lなので、
ハイブリッドに対して懐疑的な僕もこの燃費にはちょっと感心。
これだけの燃費なんだから、
「名ばかりのハイブリッドは道を開けろ!」とか
CMでやってくれたら面白いのになぁ〜なんて思ってしまいました。
値段の上ではクラウンハイブリッド(540万〜)より若干高い580万弱。
言うまでもなくイニシャルコストを消化することは出来ないでしょう。
このクルマの環境仕様書を見てみるとライフサイクルアセスメントにおける
環境負荷が掲載されていないのが残念。つまりエコカーと言っておきながら、
本当に環境に負担の少ないクルマなのかは定かではないのです。

それでも、遅れてきたとはいえ独自の技術で
ハイブリッド市場に挑戦してきた日産。
かつての”技術の日産”が復権しつつあるんじゃないか?
と密かに期待をしています。

2 件のコメント:

  1. ブログ移転の件、了解しました!

    ついに日産も出しましたね、ハイブリッド。
    軽くニュースでも報道されたのを見ました。
    発表日はTwitterのTLにも情報が流れてきました。

    正直なところ、フーガハイブリッドは本当に売れるのかなぁ~って思ってしまいます。
    燃費は良いんでしょうけど、本体価格がちょっと・・・
    そもそもこのクラスの自動車を買う人が、本当に燃費だのハイブリッドだのを重視してクルマを選ぶのか?というのが本音です。結局クラウンハイブリッドもあまりパッとしませんでしたし。

    ハイブリッドセダン自体がパッとしない上に割高で、フーガハイブリッドにそこまでの付加価値があるのかなぁ~っていうのが今のイメージですね。

    もっとも、僕はこのクラスのクルマ自体よく分かりませんし、このクルマも発売してから日数が立っていないので、これから市場にどのような反応をされるかは気になりますが。

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  2. Rsさん、コメントありがとうございます。
    僕も日産自動車はフォローしてるので
    ツイッターであぁ今やってるんだなぁって見てました。

    値段の面では十分勝負になると思いますよ。
    同クラスのGSと比べればコストパフォーマンスはあるし。
    後はハイブリッド云々の問題というよりは
    フーガ自体に高級車としてのブランド力が
    備わっているかどうかが根本の問題ですよね。
    海の向こうで売るのにはまた話が変わってくるんでしょうが。

    本気でエコロジーに徹するなら
    V6 3.5Lのエンジンではなく、
    せめて2.5Lエンジンで少しでも燃費を稼ぐべきです。
    そこを3.5Lエンジンで勝負しようっていうんだから
    ライバルを意識してのことなんでしょうね。

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