2011年3月8日火曜日

リーフでドライブ

お久しぶりです。すっかり更新も滞り気味で…っていうか、
今年初の記事ですね…実はこの間、ツイッターで日産リーフの
レンタル権が当たったので、早速試してきました!
リーフの電気自動車としての特徴はこの間の記事で結構語ったので
今回はあくまで普通のクルマとして使ってみてどうなのか?
に重点をおいて見ていきたいと思います。

埼玉で乗ったときはせいぜい400mくらいのコースを2周する程度だったのですが、今度はしっかり走ってきましたよ。やっぱり隣に関係者が乗っていないと気軽に運転出来るものですね(笑)。
<まず、乗り込んで…>
パンフを読んでみると航続可能距離は最大で200km!急速充電10分で80%!これを頭に入れつつ、乗り込んでみると、航続可能距離の表示は180km強で走るほどにこの数字があっという間に減っていくのなんの…そりゃ走れば無くなるものですが、明らかに走った距離より減りが早い。カーウイングスことエイミーwが常に先の渋滞を読んでベストなルートを教えてくれるのですが、それでもすぐに無くなります。恐らく直近の運転の仕方で航続距離を算出しているらしいので、充電量が多ければ多いほど距離数の変動が多いようでした。
<思いのほか上手く行かない急速充電>
一度電池残量1/3の状態でディーラー充電をしました。メーターに予定充電所要時間が目安として表示されているのですが、これが全く当てにならない…10分という表示でお店に持っていくと30分かかりますと言われ(それでも、まぁこれは想定内)、お茶を飲んで30分休憩させてもらった後、リーフに戻ってメーターを覗くと電池残量が2/3くらいになっているという感じ。携帯電話と同じ電池でも携帯電話のようにはいきませんでした。それでもその後の運転の仕方次第でコロコロ変わるものなので厳密な残量というより、あくまで目安といったところなのでしょう。こいつが結構、過少申告で榛名山を登ると110km飛んで、それを下ると60km回収でき、力学的エネルギー保存則を体で感じる事が出来ました。それでも全体的に様子を見ていて、起伏の激しくない道をエコドライブで騙し騙し走れば結構走ってくれるような気がしました。
気に入らないのはディーラーによっては急速充電1回で525円もかかる店もあるということ。せいぜい200円分の電気ぐらいしか充電出来ないクセに倍以上とろうとはふざけた話。気に入らないので名前を載せておくと、「日産プリンス群馬販売株式会社前橋店」ちなみに僕が充電したのは前橋にもう一つ存在する急速充電器を持つディーラーで、タダで充電してもらえました。
<アクセルもブレーキもふんわりで>
内燃機関のエコドライブといえば、アクセルワークが重要でとにかく過大なアクセルワークはムダな燃料を喰う事になってしまう。そして、ブレーキは運動エネルギーを熱に換えるわけだから極力つかわず、言うなれば惰性を活用するような走り方を心がけなければならないというものです。
しかし、電気自動車の場合、回生ブレーキでエネルギーを回収することができる。なので、むしろ積極的にブレーキを踏むこと(=回生)がむしろエコだったりもする。コレがEVの面白い所で内燃機関車とは勝手が違うところ。ペダルの操作には変わりがないのですが、至って自然に回生ブレーキが介入しているらしいのです。なので、ふんわりとブレーキを踏み、コーナーを急ブレーキで進入するなどという事をしないように心がけて走れば回生エネルギー量がより多くできるのでしょう。このコツを掴むと、運転の中でエネルギーを拾えるという内燃機関では得られない面白さが生まれてきます。おそらくこれが電気自動車の一番のポイントでしょう。
<パフォーマンス>
とにかく加速力!それに尽きます。床まで踏むとジェットコースターの「うっ…」となるあの急加速にも似た瞬発力を継ぎ目無く体感出来ます。冗談抜きで1,2,3,ハイッ!って感じで停車から60km/hまで到達出来ます。
そして、速度が速まれば早まるほど、コーナーがタイトになればなるほど、一番の重量を占めているであろうバッテリーが床下に格納されている事の恩恵を享受できます。いつも背の高いミニバンに乗っていることもあってか、蛇行させると(もちろん安全な場所でですよ)いつもと違う趣のクルマの挙動に重心の低さを感じることができるのです。1500kg強のリーフで一番の重量を占めているであろうバッテリー(ゴルフと同クラスと考えれば300kgぐらいかな?)が床下にあるので思いのほかロールしないのにはちょっと驚きました。
雪面も走ったのですが、標準装備のVDCがしっかり車両をコントロールしてくれるので、なんの問題も無く走ってくれます。そろそろ、ABSのように当たり前のような装備になってもらいたいんですがねぇ〜。
ステアリングも至ってスムース。使ってみると普通のクルマのステアリングと違う雰囲気はあります。若干復元力に欠ける部分があるような気もしましたが、常に軽やかに扱う事ができます。
そして何より、静粛性。オーディオを切ると同乗者と気まずくなるくらいの静寂が訪れますw。走っている時に静かなのはもはや当然といったところですが、意外に停車時に無音だと一瞬だけエンストか?が頭を過りますw。この静粛性がドライバーの音で速度を読む感覚に反してくるのでこのクルマの不思議さに繋がっていくのでしょう。低速域では車外に対し音を出して歩行者に接近を知らせるらしいですが、クルマがガンガン走る道では殆どわからないくらいのものでした。
<デザイン>
前にも触れましたが、先進的に見せる事(=ある意味でのワクワク感の演出)が逆に従来と違う事からの使いづらさに繋がっているのが残念ですね。寝かせたピラーによる圧迫感、独特の操作系、後方視界の悪さはEVだから許されるということではありません。コレはEVとしてというより一商品としてユーザーにとって使い易いデザインを追求するべきデザイナーの仕事がまるでなっていないということでしょう。大した航続距離は無いんだから、空気抵抗なんてそんなに気にしなくたって良いんじゃない?
インテリアに関してははっきり言って機能的だと感心させられる所はほとんど無かった。太陽光を反射させて運転の邪魔をするナビ周りが気に入らなかった。シートが毛羽立った生地しか無いのも気に入らなかった。ホンダ方式のメーターも気に入らない。これは特に声を大にして言いたい!キャノピー自体が2つもあって一度に色んな事を表示し過ぎています。運転をしようとすると目線をナビ、メーター、メーター、フロントスクリーンで疲れてしまいます。速度計とナビの矢印をHUDで表示するとか、もう少し簡潔で明瞭な表示であるべきでしょう。ナビもあれだけインターフェイスにこだわっていた日産にしては不始末なものを純正として設定したなと思います。クルマがクルマなのでナビはこれしか選べません。もう少し使う人の事を考えたデザインであるべきだと思いました。
あと、個人的にはテレスコピックぐらいつけて欲しかったですね。
<提案>
まず、ECOモードの存在。はっきり言ってECOモードは何の不足もありません。こいつで航続距離が伸びるなら、喜んでいれますよ!って感じでした。Dレンジの後に入れるとエンブレ…じゃなかった、回生の存在感に気づきますが、ガソリンエンジンのクルマより全然ビュンビュン系です。常に入れておきたいくらい。だから、電源を入れる度に2回シフト操作してやらなければならないのが面倒くさい。別のスイッチか何かでよりエコドライブ寄りに設定したECOモードでも良いくらいでした。できれば、ATのLレンジのようにドライバー感覚ではエンブレで、車両としてはそのレンジに入ったら、エンブレくらいの抵抗がかかる回生するといった格好の方が乗り換えたときに感覚として馴染み易いかと思いました。
それから、航続可能距離から充電無しで行ける場所を表示してくれるナビの機能ももう少し気を使ってもらいたい。EVは道路の勾配に影響を受けるので2次元的な距離だけでなく勾配の少ない道を選ばせるとか、どの充電ステーションを使う事が一番効率的なルート選択なのか?を含めてルート案内して欲しいですね。少なくともリーフはカーウイングスが標準なのでEV同士が通信してどの充電ステーションが混んでいるか?とか空きがあるとか?そういう情報交換もやってもらって、少しでも充電に手間がかからないようにしてもらいたいです。
当然ながら暖房はガソリン車のようにすぐには立ち上がってくれません。それでも、天気がよければ、例え冬でも、日の光で暖かくなるものです。しかし、足先が寒くて寒くて仕方が無かった…エアコンでロスされるエネルギーを考えると湯たんぽやカイロじゃないけど、足元を温めてくれるグッズなんかあったらいいな〜なんて思いましたね。エアコンつけなければ航続距離も伸ばせるし。
<結論>
早急に電化を進めなければならないのであればPHVという選択もあるのでしょうが、PHVを選ぶくらいならレンジエクステンダーで、レンジエクステンダーを選ぶくらいなら、効率の良い内燃機関を積んだエンジン車の方がまだ効率的かなといったところだと思います。それでも、ニュースで見る国際情勢を考えると石油という価格変動の激しい資源で走るクルマよりは電気の方がコストはもちろんの事、安定した供給を得られるという意味でも安心感があります。
そして、石油という燃料の偉大さを痛感しましたwあの液体数ℓで1日の移動が賄えるだけのエネルギーを持っていることはスゴい事なんだな〜って思います。それだけに日々の運転もエコを心がけようと思いましたね。

日産リーフはやっぱり現実的なクルマとして十分成立しうるものでした。僕のクルマの日々の使い方であるタイトな時間設定で長距離を走ったり、山を登ったりにはちょっと難はありますが、一般的なクルマの使われ方でまず不便はないでしょう。日常は2,3人乗りのEV、遠出や旅行はレンタカーという考え方が定着していくのかもしれないなと思いました。それでも、やはりユーザーがクルマの為に割かなければならない時間や労働が多くなっていて、今までのクルマと同じように使うにはインフラ整備がまだまだだと思いました。一番のコストであるバッテリーを沢山積めば値段も重量も増すし、充電ステーションをそこら中に乱立させることが良い事なのかというのも疑問が残ります。なので、その辺のバランスも重要になっていくでしょう。
しかし、一番重要なのは使い方。「何を使うかではなく、どう使うかが重要だ。」とだれかがこんな事言ってましたねw。トップギアをご覧の方なら何のことだかわかると思います。どんなにエコだとしても使い方がなっていなければ何の意味もありません。ガソリンだろうが、電気だろうが、エネルギー効率の良い運転を心がける事こそが今すぐ出来るエコロジーであり、エコノミーであるのです。そして、日産にはそのために必要な工夫や装備を惜しまないでもらいたいものですね。

2010年12月30日木曜日

2010年の車を振り返る。

気づけばもう、年の瀬…あっという間の1年間でした。
今年を振り返ってみると…
6月からずっと相棒で、特に12月は殆ど相棒だったなぁ〜と(笑)。
とまぁ相棒は置いておいて。
今年はツイッターやら、クラウドやら色々便利だなぁ〜と実感したり、
その分ブログがおろそかになったり。

クルマに目を向けると、TopGearにハマり、テレビをつければ
減税・補助金のオンパレード。来年は煽りをうけそうですな。
そして、リーフがリリースされてとうとう電気自動車が本格始動かなと
思える1年でありました。

ま、そんなこんなで、今年のクルマを振り返ってみると…

<国産車>
FJクルーザー…トヨタでもヘリテイジが出来ると証明したクルマ。
ヴィッツ…コレがコンパクトカーの再定義!?もう、笑っちゃう…
ラクティス…イマドキ、こんなにクルマ乗らないでしょ?
パッソ…つまんねー、本当につまんねーっ!
LFA…このクルマ、姿は東モで見たけどさ、いつ売られるんだ!?
CT200h…モーターのモアパワーで数字を量増しするのいい加減やめない?
ジューク…デザインだけ。他に見るべき所はナシ。でもそれでいい。
マーチ…言うほど、悪いデザインだとは思わない。イイとも言わないけどさ…
エルグランド…※あくまで自称KINGです。「何もかもが、チャラいんだ。」
セレナ…もう少し垢抜けたデザインでもよかったんじゃね?
フーガHV…スペックだけはライバルクラウンの鼻を開かせられる。
リーフ…乗って未来を感じた。あとはエコなのかどうかだけ…
CR-Z…このクルマにモーターとバッテリーが無ければ、文句無し。
フィットハイブリッド…インサイトの存在価値を無にしたクルマ。
フリードスパイク…お出かけリビングは流行らないと思います。
シビック…お疲れ様。未練無し。消滅か?改名か?どっちが先かと思ってた。
アクセラ…iStopはナイス!デザインが安っぽくなくなったものイイ。
プレマシー…スカイドライブが載れば、このクラスNo.1のミニバンだと思う。
インプレッサ…スバルはHBが良いと散々言ったが、結局売った4DoorWRX。
トレジア…言っていることと売っているものが裏腹な1台。
フォレスター…新エンジンでも色んな意味でスバルの良さが際立つクルマ。
RVR…RVRってこういうクルマだったっけ?しょっぱい三菱。頑張って!
ソリオ…スズキにしては珍しく、CMがモロに有名人。
スイフト…打倒ポロ!中身の洗練っぷりに外見がついて行けてない。
ムーヴ…トヨタのプライベートブランドダイハツの新作。TNPだけのクルマ。
ブーン…ダイハツがトヨタの指図で作った。ただ、それだけのクルマ。

<輸入車>
SLS…リメイクなの?そんなにカッコ良くはないけど。
5シリーズ…このクルマのおかげでBMW全体に対する興味が薄れた。
X6…TopGear曰く、世界一愚かなクルマ。Carviewも解説を放棄してますww
X1…もはやX(エックス)ではなく、×(バツ)と読みたくなる。
A1…ポロとゴルフが世代交代するようにA3とも世代交代か。
A5…アウディはもうA〜がいっぱいあり過ぎてわかんねぇ、
カングー…BPOPはいかにもフレンチカーしてる。こういうの好き。
メガーヌⅢ…見た目から言って、Ⅱが最高傑作。Ⅲは駄作。
C3…"マトモなサイズ"でフランスらしい独自性がある。
DS3…こういうのもありだと思う。だけど僕はC3派です。
RCZ…良いんだけど、406クーペを超える感動は…無い。
3008…俺のプジョー熱をすっかり冷めさせたクルマ。
パナメーラ…バイアグラを飲んだポルシェと言った人がいたっけな。
ポロ…ガキに宣伝なんか頼まなくても、売れると思いますよ。
シャラン…果たして1.4TSIでどこまで頑張れるのか。
458イタリア…フェラーリである事を抜きにしてもカッコいい。
8C…高速で追い抜かれた。遠くにいても音でわかる。ヤツが来る。と

…とまぁこんな感じですかね。漏れや2010モデルではないものがあるかもしれませんが、漏れたのはその程度の印象ってことで!
来年の自動車業界はどうなるんでしょうね。世界経済が傾いてあれだけみんなが嫌な思いをしたというのに、また数ばかりに執着して、同じ事の繰り返しになるのではないか?そんな気がしてなりません。電気自動車とそれに伴う世界経済ばかりがニュースを賑わせてますが、何かもっとワクワク出来るような車の話題が増えるといいなぁ〜なんて思います。

それでは、来年は皆様にとって良い年であることを祈っております!

2010年12月27日月曜日

相棒劇場版Ⅱレビュー※ネタバレ注意!

相棒-劇場版Ⅱ-観てきました。
ツイッターに気軽に上げて(っていうか上げきれない…)、
不特定多数の人にネタバレさせてしまうのも本意ではない。
でも、語らずにはいられない!ということで、
ブログで語らせてもらいたいと思いますw。

監督:和泉聖治
脚本:輿水泰弘・戸田山雅司

あらすじ…
前代未聞の篭城事件が発生。現場は警視庁十一階の会議室。定例会議に出席していた警視庁幹部十二名が人質となった。犯人の要求は不明。機動隊とSITが強行突入を試みた瞬間、室内に一発の銃声が轟く。この顛末にいち早く懸念を示した警視庁特命係の杉下右京は、神戸尊とともに事件の真相を追う。だが人質となった幹部たちの証言はどれも曖昧で、篭城犯射殺は正当防衛として処理されようとしていた。やがて、右京と尊は、犯人の意外な過去と七年前のある事件を突き止めるのだが—。

劇場版Ⅱは…
劇場版Ⅰはドラマとは比較的離れた時系列にあった話で、テレビとは複雑に絡み合うような事はありませんでした。だから、あくまで相棒という世界の中の話の1つとしての存在でした。ところが、劇場版Ⅱの場合はむしろ今後の相棒に大きな影響が出てくるであろう内容で、劇場版Ⅱが一つのキーになると思われます。逆に言うと、間口の広くとった劇場版Ⅰは映画で相棒を初めて見て、そこからファンになっていった人もいるだろうし(実際、自分がそう)、シーズンを重ねるごとに視聴率が上がってるのもそれを物語っています。しかし、劇場版Ⅱは間口が狭いとまでは言わないものの、初めての相棒が劇場版Ⅱでは恐らく全域まで楽しめないと思いましたね。それくらいディープでした。

個人的に一番好きなのは…
右京さんのロープ降下のシーン。八重樫がろう城する会議室を外から私物のデジカメで撮影!終始、冷静沈着な右京さんではあるものの、周りは驚愕!あれはまさに”奇策”でしょう。ちなみに右京さんはLUMIXをご愛用していました。

すばらしい音楽と映像美…
劇場版ⅡはCGも随所に使われていて、実に美しい映像で楽しませてくれます。撮影方法もフィルムを使わないデジタル方式の撮影だそうで、劇場版Ⅰとは風合いの違うものになっています。音楽も映画を見る前にサントラを入手したのですがwww、どれも重厚感があって、相棒の世界を演出しています。ちなみにエンディングは今回も「終わりの始まり」でした。

脚本はとても重い…
見終わって単純に感動したなぁ〜とか、ハッピーエンドだな〜とか、万事解決だな〜とすんなり終わってくれない所はやっぱり相棒らしいです。むしろそういう意味では今までの話の中でも一番相棒のカラーが色濃く表現されていると思います。見終わって何が正義なのか、人によってたどり着く結論が違うんだろうなぁと思いましたね。「あなたの正義を問う。」その意味が分かります。社会的なテーマや、実際にニュースになった事をテーマに掲げている事が多かった相棒ですが、今回の話のテーマは純オリジナル。ただし、本当にそういう事があったかのような錯覚を覚えるほどのリアリティがあります。最近の相棒は風刺ものが多かったものですから、浅倉禄郎や閣下のような純然たる相棒オリジナルの世界観が見れたのがよかったですね。
警視庁幹部は警察庁サイドに押さえつけられるという形で終わってしまうのか?相棒が進化するという意味は?ラストは明らかにこのままで終わりそうにないんですよね、その結末を見届けることができる日は訪れるのか?非常に気になるラストでした。
映画を観てすぐにその足でノベライズ本を買って読んだのですが、本の方が細かいところまで描かれていて、自分のペースで話を飲み込む事が出来るのでよりしっかりとストーリーを楽しめると思いました。映画という色んな制約があるなか、あの脚本を表現しきるには2時間強という時間は短かったのでは?と感じるのが正直な所で、なんならSPみたいに2部作にするとか、タイタニック張りの時間でやるとか、でもいいんじゃないか?と思えるほどの内容でした。

そして、最後に迎える衝撃の結末…
まぁこの人はいつかはこういう目にあうだろうなぁと思っていました。実際、Season1でそういう目にあったわけだし。Season9の相関図に名前が乗っていなかった上、あの予告を見れば、容易に予測は出来るんですが、やっぱり見てしまうともう…悲しいです。官房長の死はノベライズ本でも描かれていない部分です。少し穿った見方をすれば、官房長のキャラクターですっかり俳優として相棒のみならず、さまざまな場面で欠かせない存在となった岸部一徳。気づいてみれば黒幕的な役を色んな番組で演じられるようになって、そこに距離を置くという意味合いもあったのかなぁ。なんて思ってみたり。こういうレギュラーメンバーの卒業の仕方は24やERでもよく見てきたけど、やっぱり最初はスゴく寂しいんですよね。もう官房長を見れないのかと思うと…(涙)。でもこういう幕引きが得てして一番印象深くて、いつまでも強い存在でいてくれたりするものなんですよね。映画のラストは小野田公顕官房室長の葬儀で終えるのですが、そこでも右京さんはやっぱり右京さんでした。

僕は…
今まで相棒の話1つ1つで相棒の登場人物や世界観が作られてきたと思うんです。だから、回を追うごとに深みが増して、魅力の1つにつながっていたと思うんですね。10年という歳月をかけて広く深く熟成された相棒という世界。そこには揺るぎないものと常に変化があって、だからこそ、振り返って過去の回を見た時にそこにしかない良さがある。今回の劇場版Ⅱで改めてそれを実感させられました。そして、劇場版Ⅱも長い相棒の歴史の中で振り返った時もまたそう思えるんだろうなと。そんな気がします。

2010年12月8日水曜日

Carview Year Car 2010

カービュー・イヤー・カーに投票しました。

私が選んだ車はこちらです。
国産車部門:日産 / ジューク
選んだ理由:
好みがはっきり分かれるデザインではあるものの、これだけ個性的なデザインを作れて、このデザインでゴーサインを出せる日産に賛意を込めて1票。

輸入車部門:シトロエン / C3
選んだ理由:
こんな癒しを与えてくれる車は、他に無い。VWポロは誰もが認める1台だろうけど、エスプリというか、機能とはまた別の部分で満たしてくれるのはシトロエンならではだと思う。

グリーンカービュー賞部門:フォルクスワーゲン / ポロ
選んだ理由:
TSIやDSGといった独自の技術も理由だけど、それ以上にハイブリッドとか本質的にエコなのか疑わしい車が並ぶ中、こういう質素なクルマのほうがよっぽどエコロジーだと思うから。

最近思うこと。

なんというか、最近はブログを書きたいと思うことがありません。
この間なんか、相棒のレビューなんか書いちゃってるし。
言いたいことはみんなツイッターで
ある程度、吐いてしまっているからなんでしょうかね?
だまっちゃおれん、書かなければ!とはならなくなった。

思いついたときに即座にiPhoneを取り出して
パパッと書いてそこそこ満足なんですよね。
ブログを書くとすれば140文字では書ききれないような時ぐらい。
で、それが滅多にない。
時間的に忙しいっていうのもあるんだろうけど、
改めてツイッターのスゴさというか、弊害(別に害ではないか)というか、
日常生活を送る上でツイッターがそこそこ重要なものになりつつあります。

別に車に興味が無くなったってわけじゃないんですよ。
ただ、ツイッターの方が、
僕がブログで得ようとしていたものが体現されているんですよね。
車のことを気軽に議論出来たり、情報が得られたり、と。

まぁマイペースにやっていきますよ。今までそうであったように。
書きたいときに書いてって感じで。
ってことで、今回はボヤキでした。
では、またそのうち…

2010年12月6日月曜日

相棒第6話「暴発」レビュー

クルマとは全く関係のない話なのですが、
今回は番外編ということで、
相棒のレビューをしてみようかと思います。

第6話「暴発」
脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明
ゲスト:尾美としのり

・あらすじ(公式HPより引用)
右京(水谷豊)と尊(及川光博)は、角田課長(山西惇)率いる組対5課と、薬物を違法に流している二見会の一斉摘発に参加。が、事務所から男の射殺体が発見された。組員たちが殺人について黙秘する中、厚生労働省の麻薬取締部、通称「麻取」の五月女課長(尾美としのり)が、自分たちも内偵していた二見会の送検を手伝わせてほしいと言ってきた。見返りに薬物の入手ルートなど貴重な情報を、という条件に上層部も承諾する。一方、右京らは、薬物を買った人間が検挙の情報を事前に得ていたかのように逃亡したことを知る。さらに麻取が取り調べを行った翌日、突然、組員たちは死んだ男は銃の暴発が原因だった、と口を揃えて証言・・・。右京と尊が暴く薬物売買摘発の裏に隠された衝撃の真実とは?

<寸評>
予告を見た限りは麻取と暴力団の癒着か?なんて勘ぐっていたのですが、真実は潜入捜査官が命がけで内偵と協力者を守ったがゆえの結末でした。いつにも増して見応えのある展開で途中まで1話で完結するの?と疑ってしまうほど。それぞれが、己の既得権益を守るために動いたり、同じ部署でも考え方がそれぞれ違ったり、今回はそれが如実に現れたなと。そして、そんななかで真実をドライに追求する右京。立派だけど、あれほどまでに右京を正義に駆り立てるのは一体何なのか?とても気になります。そして、あれだけ暴走しても官房長が圧力をかけてこなかったのは意外でした。
殺人事件が起こって捜査に乗り出すというありがちなストーリー展開ではなく、今回のような捜査一課だけにスポットが当たった一辺倒な展開でもない、組対部目線でのストーリー展開や、警視庁という組織全般にストーリー展開の可能性があるのも相棒ならでは。そして完成度の高さはまごうかたなきもの。今回の話では真実が握り潰されていくことが結果として丸く収まってしまったわけですが、劇場版Ⅱはそういうわけにはいかなさそうな感じが…

<今週の右京>
冒頭の尾行、後ろから開いてに気づかれないように尾行するってのはありがちだけど、相手の思わぬ行動にも臨機応変に対応するのはさすが右京さん。そして小走りする様子は相変わらずwww。今回も”右京の正義”が暴走しましたが、今回はそれを貫くことを周りが良しとしないという結末で終わりました。警察官らしいことをしたくなったということで特命係に残ることを決めた神戸ではあったものの、今回ばかりは杉下右京の正義にはついて行けなかったのでしょうね。

<今週の神戸>
今回の神戸はちょっと存在感が薄かったかな。同じ右京の相棒でもS7「最後の砦」での亀山薫と対比すると正攻法ではないし、情深い亀山とは違って、あっさり右京に背く感じがまた神戸のキャラを象徴しています。

<注目ポイント>
・時よりかかる懐かしいサントラが安定感を与えてくれると同時に、いい意味でS9からのサントラの新鮮味を消してくれます。
・後藤役の人ってメガレンジャーですよね。いい人であってほしいと思っていたのですが、やっぱり極悪人じゃなくてホッとしました。
・さりげなく棚の上においてある警察時報の箱、こういう細かい所にも気が配られているクオリティはさすが。
・ルベルタ共和国がまた登場!まさか麻薬密輸に大使館が絡んでいるとは…
・今回の話に限ったことではないが、録画して後から見直すほどに納得がいくストーリー展開は完成度の高さゆえ、他のドラマではなかなか楽しめない相棒ならでは要素。
・相変わらずの刑事部長と参事官、課長に「(半笑いで)小さいこというもんじゃないよ、」というものの、一番小さいのは何を隠そう刑事部長。久々に小ずるさが垣間見れました…
・トリオザ捜一の面々よりも組対5課の小松と大木の方はフューチャーされたり、右京と伊丹が協力したり、いつものメンツがいつもと違う取り合わせで動くのはなかなか面白かったです。
・劇場版Ⅱでは人質となる川上組対部長が登場!演じる重松収さんはS6にも殺された交番巡査として登場しています。
・今回の課長と米沢さんはちょっと損な役回りでしたね。ヒマじゃない課長も珍しいですが、これが課長のいつもの姿なんでしょうね、本当は。
・神戸またまた動画削除で証拠隠滅。刑事部長に一言申し入れておく所は上に楯つかない彼らしいやり方。(楯は突きませんがしっかり意見は申し上げるわけですからね)
・尾美としのりさんって素晴らしい役者さんですね。別のドラマでも見かけますが、まるで違う人を演じきっておられる。
・近藤監督ツイッターをされているんですよ。ボクはもちろんフォローさせてもらっております。

2010年11月12日金曜日

Car Spotter

先日、ちょっと面白いiPhoneアプリを手に入れました。
Topgearでおなじみのリチャード・ハモンドが登場する
Car Spotterというアプリです。
内容はクルマの一部分の写真からクルマの名前を当てるというもの。


日産リーフやジューク等わりと最近のクルマも出てきます。
カテゴリーがスーパーカー、クラシック、エブリディの3つで
その中から選ぶことができます。
やってみた感じだと、スーパーカーは楽勝、
クラシックはイギリス色の強い出題が多くて難しい、
エブリディは身近で知っているクルマだけに答えられないのが悔しい
と言った感じ。
間違えたり、答えるのが遅いとハムから辛辣な生声をかけられます。
115円でダウンロード出来るのでこれはお買い得ではないかと。

僕はiPhoneを2年以上使っているんですが、
最近つくづく思うのはスマホを使う人が増えたなぁ〜
ということ。ただ、スマホ人口が増えても
エクスペリアとか(パチもんって言ったら怒られるよな…)ばっかりで
僕の周りのiPhone人口はちっとも増えやしない。
本当にiPhoneに人気があるのか疑わしいくらい(笑)。
それでも使い続けますよ!
トップギアの3人も、相棒の神戸尊も使ってるし(ミーハーかよ!)
なにより今日のタッチパネル型スマホのスタンダードを作ったのが
iPhoneですからね、会社が嫌いなソフトバンクでも、
例えOSがFlashに対応しなくとも、ギャラクシーの方が機能的だとしても、
iPhoneを使い続けますよ。
スマホが便利だからということ以上にiPhoneが、Appleが好きですから。