2010年12月6日月曜日

相棒第6話「暴発」レビュー

クルマとは全く関係のない話なのですが、
今回は番外編ということで、
相棒のレビューをしてみようかと思います。

第6話「暴発」
脚本:櫻井武晴
監督:近藤俊明
ゲスト:尾美としのり

・あらすじ(公式HPより引用)
右京(水谷豊)と尊(及川光博)は、角田課長(山西惇)率いる組対5課と、薬物を違法に流している二見会の一斉摘発に参加。が、事務所から男の射殺体が発見された。組員たちが殺人について黙秘する中、厚生労働省の麻薬取締部、通称「麻取」の五月女課長(尾美としのり)が、自分たちも内偵していた二見会の送検を手伝わせてほしいと言ってきた。見返りに薬物の入手ルートなど貴重な情報を、という条件に上層部も承諾する。一方、右京らは、薬物を買った人間が検挙の情報を事前に得ていたかのように逃亡したことを知る。さらに麻取が取り調べを行った翌日、突然、組員たちは死んだ男は銃の暴発が原因だった、と口を揃えて証言・・・。右京と尊が暴く薬物売買摘発の裏に隠された衝撃の真実とは?

<寸評>
予告を見た限りは麻取と暴力団の癒着か?なんて勘ぐっていたのですが、真実は潜入捜査官が命がけで内偵と協力者を守ったがゆえの結末でした。いつにも増して見応えのある展開で途中まで1話で完結するの?と疑ってしまうほど。それぞれが、己の既得権益を守るために動いたり、同じ部署でも考え方がそれぞれ違ったり、今回はそれが如実に現れたなと。そして、そんななかで真実をドライに追求する右京。立派だけど、あれほどまでに右京を正義に駆り立てるのは一体何なのか?とても気になります。そして、あれだけ暴走しても官房長が圧力をかけてこなかったのは意外でした。
殺人事件が起こって捜査に乗り出すというありがちなストーリー展開ではなく、今回のような捜査一課だけにスポットが当たった一辺倒な展開でもない、組対部目線でのストーリー展開や、警視庁という組織全般にストーリー展開の可能性があるのも相棒ならでは。そして完成度の高さはまごうかたなきもの。今回の話では真実が握り潰されていくことが結果として丸く収まってしまったわけですが、劇場版Ⅱはそういうわけにはいかなさそうな感じが…

<今週の右京>
冒頭の尾行、後ろから開いてに気づかれないように尾行するってのはありがちだけど、相手の思わぬ行動にも臨機応変に対応するのはさすが右京さん。そして小走りする様子は相変わらずwww。今回も”右京の正義”が暴走しましたが、今回はそれを貫くことを周りが良しとしないという結末で終わりました。警察官らしいことをしたくなったということで特命係に残ることを決めた神戸ではあったものの、今回ばかりは杉下右京の正義にはついて行けなかったのでしょうね。

<今週の神戸>
今回の神戸はちょっと存在感が薄かったかな。同じ右京の相棒でもS7「最後の砦」での亀山薫と対比すると正攻法ではないし、情深い亀山とは違って、あっさり右京に背く感じがまた神戸のキャラを象徴しています。

<注目ポイント>
・時よりかかる懐かしいサントラが安定感を与えてくれると同時に、いい意味でS9からのサントラの新鮮味を消してくれます。
・後藤役の人ってメガレンジャーですよね。いい人であってほしいと思っていたのですが、やっぱり極悪人じゃなくてホッとしました。
・さりげなく棚の上においてある警察時報の箱、こういう細かい所にも気が配られているクオリティはさすが。
・ルベルタ共和国がまた登場!まさか麻薬密輸に大使館が絡んでいるとは…
・今回の話に限ったことではないが、録画して後から見直すほどに納得がいくストーリー展開は完成度の高さゆえ、他のドラマではなかなか楽しめない相棒ならでは要素。
・相変わらずの刑事部長と参事官、課長に「(半笑いで)小さいこというもんじゃないよ、」というものの、一番小さいのは何を隠そう刑事部長。久々に小ずるさが垣間見れました…
・トリオザ捜一の面々よりも組対5課の小松と大木の方はフューチャーされたり、右京と伊丹が協力したり、いつものメンツがいつもと違う取り合わせで動くのはなかなか面白かったです。
・劇場版Ⅱでは人質となる川上組対部長が登場!演じる重松収さんはS6にも殺された交番巡査として登場しています。
・今回の課長と米沢さんはちょっと損な役回りでしたね。ヒマじゃない課長も珍しいですが、これが課長のいつもの姿なんでしょうね、本当は。
・神戸またまた動画削除で証拠隠滅。刑事部長に一言申し入れておく所は上に楯つかない彼らしいやり方。(楯は突きませんがしっかり意見は申し上げるわけですからね)
・尾美としのりさんって素晴らしい役者さんですね。別のドラマでも見かけますが、まるで違う人を演じきっておられる。
・近藤監督ツイッターをされているんですよ。ボクはもちろんフォローさせてもらっております。

0 件のコメント:

コメントを投稿